女の話
ヘルタースケルターを買った。
「あたしは あたしがつくったのよ
あたしが選んで あたしになったのよ」
主人公りりこの私が好きなセリフ。
岡崎京子のマンガ、どれを買ったらいいのか分からなくて、彼女の代表作を結果的に最初に買った。
次はP!NKを買おうかな、自分のためにワニを飼い、体を売る女の子の話。
今日は爪を赤く塗った。
贅沢なマニキュアを買い、ひとりでお昼ごはんを食べた。
そこのカルボナーラはチーズがしつこくて、全然美味しくなかった。店員さんも好きになれなかったし、良かったのは本の栞がわりになったお店のカードぐらい。
お昼ごはんの後は本屋で最初のヘルタースケルターを買い、イムズで友達の誕生日プレゼントを買った。エジソンの発明した電球のセット。
電球は可愛かった。透明なガラスと細い線が中にあって、シンプルで壊れそうでこれが人の生活を照らしていると考えると、とても立派に見えた。
その後は、ゆっくり本を読める喫茶店を探して、天神南にあるカフェに行った。
しかしまたもや失敗だった。落ち着いた雰囲気だと期待して行ったのに、音楽はガンガンでお客さんもうるさくて、店員さんも常連さんとガヤガヤしゃべっていた。
今日はカフェ選びが上手くいかない。
でも結局カフェモカを飲みながらりりこの話を読み終えた。りりこならどうしたかな、多分すぐ店を出てTSUTAYAの地下か1階のまぁまぁ静かなところに行けばよかった。
わたしはへんにお人好しだから。
りりこは哀れで強気で綺麗で薄っぺらくて赤ん坊のようで
彼女は伝説になった
人に消費され、馬鹿にされ、白い目で見られながらも、他の誰よりも衝撃的に美しく、誰も到達できない存在になった
タイガー・リリィ
あの刑事が見つめていた彼女の姿。
彼が私を見るとしたら何というだろう。
女の書く物語はとても良い。
岡崎京子も江國香織も彼女達自身が美しく瑞々しい。彼女達は世間に愛されながらも世間に合わせずひとりで生きている。
強さと美しさ
これは私の永遠のテーマである。